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やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中

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タイトル やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中

作者 永瀬さらさ

記事投稿時の読んでいる位置/総ページ数: 89/89  ブログ投稿日: 2020/07/19

気に入っているところ: ジル(10歳の幼女)が漢らしい、ハディス陛下のご飯を食べたい

勝手につけたタグ: 異世界、やり直し、竜神、女神、筋立てがしっかりしている、ほのぼの、ほんわか恋愛、更新中

 

主な登場人物ジル・サーヴェル (主人公、化け物じみた魔力を持つ紫水晶のような瞳、16歳から10歳へ逆行)、ハディス・テオス・ラーヴェ 19歳 (黒髪に金の瞳、隣国ラーヴェ帝国の美しき皇帝)、ラーヴェ (ラーヴェ帝国の守り神、竜神、ハディスと一緒にいる)ジェラルド・デア・クレイトス (金髪の第一王子、王太子、ジルの元婚約者)

 

舞台設定とあらすじ 戦場で戦功をたて軍神令嬢と呼ばれていたジル・サーヴェル16歳は金髪の第一王子、王太子ジェラルド・デア・クレイトスの婚約者だったが裏切られた。殺される寸前に、もし10歳のあの時に自分とジェラルドが出会わなければ、と願ったジルは、本当に10歳に戻ってしまう。今いるのはジェラルドに求婚されたパーティだ、と気づいたジルはジェラルドから逃れるため、とっさに近くにいた人を捕まえて「わたし、この方に一目惚れしました! この方と結婚します――この方を一生かけて、しあわせにします!!」と叫んでしまう。その相手はハディス、前の人生で6年後に戦場で敵対する、隣国ラーヴェ帝国の、呪われていると有名な皇帝だった。なぜかハディスはジルの求婚を受け入れ、誘拐同然で船に乗せて出発する。

 

感想とかあらすじとか

 ハディスは竜神ラーヴェの加護を受けている、と同時に女神にストーキングされている。そのため、ハディスに近づく14歳以上の女性は女神に体も心も乗っ取られる恐れがあり、ハディスは13歳以下の(まだ絶対女神に乗っ取られていないと確信できる)結婚相手を探していた。

というわけで10歳のジルからの求婚はちょうど良かった。一方、常に毒殺の恐れにさらされていたハディスは料理が上手くてジルの胃袋をわしづかみだ。

「残りのケーキはお土産に持って帰るといい」

 よし、いい男だ。

「前言撤回します! わたしでよければ結婚してください、皇帝陛下」

 

「これから本気にすればいいのです。ケーキにくらべれば些細なことです」

「や……やめてくれ。またそうやって、僕を惑わそうとするのは」

「わたしに二言はない!」

 それに船を素手で放り投げるジルの逞しさは、魔力が大きすぎて体が弱い皇帝陛下の心もわしづかみだ。ジルはそんなハディスを守りたいと思ってしまう。

ハディスはものすごく強いはずなのだが、勝った瞬間に血を吐いて倒れそうで、ジルの不安をやたらとかき立てる。今度こういう事態に陥ったときは、真っ先に夫の安全を確保しようと決めた。でないと、目の前の戦いに集中できない。

 あの男はおいしいご飯とお菓子を作って、おとなしくジルの帰りを待っていてくれれば、それでいいのだ。

ジルの逞しさと、「冷酷な呪われた皇帝」と噂のハディスの残念感の対比が楽しい。エプロンをした美しい皇帝がご飯やデザートで幼女をとりこにし、強いお嫁さん(ジル)に惚れ直しては胸が苦しいと騒いだりするのがヘタレで笑える。対外的な皇帝ハディスと家庭的で乙女な内向きのハディスが落差がありすぎだし、ジルの男前な態度が頼もしすぎる。

 

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小説家になろう  やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 作者: 永瀬さらさ

 

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 311

お菓子の国のアマレッティ 41頁(完結済み)

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以上